その光景を好きな女の子に見られてるとも知らずに…学校に着き彼女と別れた…彼女は別の学校で逢う時間すらない…
けど今は彼女より好きな女の子が居る…いずれ別れを言わなければならない…
そう思うと…悲しくなる。教室に入り席に座った…
机の中を探るとガサガサと物音がした。
全部一通り出すと手紙やらプレゼントやらで…
キャーと嬉しそうにはしゃぐ女子達…
それと違い僕の顔を見る彼女の瞳は悲しそうで…
彼女が突然
「ねえ香坂くん…」
と言った…
僕は
「なに?」
と聞いた…
君は突然びっくりする事を僕に言ってきたね…
「彼女…いるよね?」
と………
僕は焦り気味で
「は?なに言ってんのか良く分かんねえんだけど…」と言った。
ホントは分かっている…
あの光景を見たからこそ、そう言えるんだろうと…
君は
「嘘つかないで…ホントの事ちゃんと言ってよ。」
と悲しそうに言った…
僕は
「元カノ…」
とだけ言い教室を出た…
君はあの時どんな表情をして僕を見ていましたか?
「ゆーま」
と聞き覚えのある声が僕を呼んだ…
「麻結どした?」
と聞いた…
君は僕に…
「別れて」