ある日達平が俺の家に急に来た。


いつもならあり得ないのに。


しかもこの世の終わりみたいな顔をしていた。



とにかく部屋に入れて落ち着いた頃に聞いてみたら




「俺、引っ越すことになった。」






俺の中で何かが壊れるような気がした。



「優里に言ったのか?」



達平は静かに顔を横にふる。



「いつ引っ越すんだ?」



今までで1番やさしく言った。