あれから4日が過ぎた。
「おはよう結菜ちゃん」
「どうも」
先輩とはろくに目も合わせてないし、会話すらしてない。
歩きながら挨拶したのは今日で4回目。
前のデスクから目線を感じるけど、見て見ぬふりをする自分。
「はあ・・・」
本日何回目かわからないため息をつきながらパソコン画面と向き合う。
西山は盲腸の影響で熱が出て下がらないらしく・・・ずっと入院が長引いている。
だから、その分西山の仕事をするのは私の役目だ。
・・・その仕事のおかげで、悩む時間が少ないから助かってるってのも、ある。
「はあ・・・」
腕時計を見ると8時を指している。
ふとオフィスを出て自販機のある休憩室に行くと、あたりはライトアップされていた。
「・・・きれー・・・」
胸がぎゅっと締め付けられるような感じになって、自分がひどくちっぽけに見える。
なんだかセンチメンタルな気分・・・ってどこの高校生だおい。
一人突っ込みをやってみるけど、むなしくてまたため息が出そうになる。
「・・・はー・・・」