「??何が???」





「もういいです。」





「え、何が「しつこいです。」」



「あ、はい。ごめんなさい・・・」



無言で、何とも居心地の悪い時間が流れる。



なぜかもやもやする。


先輩絶対今居心地悪いって思ってる。絶対麗子さんいてくれたほうがいいなって思ってる。今日は私と食事しようって誘ったのに。


なんでこんなこと考えるんだろう。


「先輩と仲いいって自覚があったから・・・」


まだ届いてないってことかな。あーもうよくわかんない。




「結菜ちゃん何ぼそぼそ言ってるの?あたしがどうしたの?」




「先輩が・・・麗子さんと楽しそうに話してるから・・・」



「え、?」



「私なんかより、麗子さんのほうがいいですよね。・・・中学生のころからって・・・付き合ったりとかするとか、そういう深い関係なかったら続かないし・・・」





私何言ってるんだ。止まれ。止まれ・・・・!



「私だけでしたか・・・?先輩と一番仲いいって自信あるの・・・」




「え・・・・」




ハッとした。告白みたいじゃないか。恋愛的な感情じゃないけれど一番先輩の子と慕ってるのが私みたいな、傲慢な・・・・






「帰ります」






よし逃げるが勝ちだ。とりあえず出よう。






「お金、明日返します」





そのまま先輩の顔を見ることもないまま、おしゃれな店を後にした。






ひどく、みじめな気持だった。