「もう行きますけど。・・・貸しですからねこれ。」



面と向かってお礼を言われるのは気恥ずかしくて、素直になれないのは私の悪いところ。




「今度デートとかどう「遠慮しときます」」



つっけんどんに突っ込みを入れ、いそいそと部屋からずらかろうとする私。





「バーカ、俺が行きたいんだっつの」




「はぁ!?」




「るせー。早く行け。会社終わった後も来てね?ゆーいなちゃん」





その後、今日1日彼の甘いセリフに惑わされっぱなしだった私でした。