瞬時に頭をフル回転させてようやく思いついた答え。 我ながら頭脳明晰だ。いい考え。 ヒートアップしたままの頬には触れないでおく。 やだやだ、とんだ勘違いじゃんか。 「・・・はあ」 なぜか先輩の重い溜息。 「まあ、見てなさい。いつかあたししか見えなくしてやるわ」 元に戻った女言葉で私の頭をポンポンと叩いて、 彼は席に戻っていった。