甘い香りが鼻先をかすめる。




おでこに、柔らかい感触とリップ音。






「あんたのほうが数百倍美人に見えるわよ」







「・・・セクハラですねおまわりさー「やめてえええええ!!!」」






ほんっとに、少しは入れてよね。






なんて、先輩の声がボソッと聞こえた気がした




「なんか言いましたか?」



「ううん、今日はいい天気ねって思っただけよ」




「そうですか。早く行きますよ。10時待ち合わせだから、10分前には着かなきゃ」





「はいはい。まだじゅーぶん時間はあるわよ。足元見ときなさいよー」




「余計なお世話です」