しかし、その事がトラウマになってしまい、ナイフを自分以外が持っているのを目にすると、発作が起きてしまう

普段はシールドを張っている

しかしシールドは、魔法には強いが物理攻撃だと、一切の意味を持たない

なので、物理攻撃を防ぐには、魔力を凝縮させた頑丈な盾等でしか防げない

さすがにシールド以上の魔力を長時間だし続けるのは体力の消耗が激しい

私は、生まれつき魔力が膨大過ぎて、日常では、10分の1以下に抑えている

右耳に付けている瞳の色と同じ、エメラルドグリーンのピアスで

もう2度とあんな失態はしないと心に誓っていた

そして、大切な人を自分の手で守ると

あの頃の無力な自分じゃないとずっといい聞かせていた

考えでいるうちに、起きてから10分も過ぎてしまった

「ハァ…準備しなきゃ」