正確には心から笑った笑顔じゃなかった

レティシアの身に何かあったのだろうか

事件が遭ったあと国王とランティール王国にすぐに向かった

城に着いてすぐにレティシアの部屋に向かいノックするが返事がないので中に入るとベッドの上で踞るレティシアがいた

近寄り声をかけるとレティシアは怯えるように体をビクッと震えさせた

「レティシア…?」

「…ッ!レ、レオン…?」

「そうだよ…大丈夫、レティシア?」

レティシアはぎこちない笑顔を浮かべながら、泣いて腫れてしまった瞳を隠すように俯きながら答えた

「…大丈夫、だよ」

絶対、大丈夫に見えなかったがそれ以上掛ける言葉がなかった