空は雲ひとつ無い快晴だった

あの事件以来、笑えなくなってしまった

正確には心から笑えなくなってしまった

唯一心から笑えるのはお兄様の前だけだ

人前では張り付けたような作り笑いで取り繕っているがお兄様以外気づく人は誰もいなかった


ボーッと歩いていると、周りから妙に視線を感じた

周りを見渡してみるが、私と同じ制服を来ているひとばかりだ

何かしら…
顔に何かついているのかしら…

ペタペタと顔を触ってみるがそれらしいものはない

気にしないでおきましょう

それからは10分もかからず学校についた