「よーし、これで、話は終わり。ところで、俺の話をずっと聞かずに窓を見ていた新美!!このあと、俺の雑用手伝えよー」
…ふーん、新美って人かわいそう。
ん?
新美?
「え??私!?」
「お前以外に誰がいる」
「えー、ひーちゃん、それは勘弁してよ」
私は、慌てて立ち上がる。
「ダメだ。ちゃんと手伝うように。あと、日向先生だからな」
「う~、もういいもん!ひーちゃんのばーか!!」
「お前なぁ、それが先生に対する態度か」
それを聞いて、クラスみんなが爆笑する。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがわたし達の笑いを区切った。
「とりあえず、新美は雑用な。以上、起立、礼」
みんながガタガタと立ち上がる。