「…み…ゆ………みゆ……みゆ!!!」
ガタッ。
急に名前を呼ばれて立ち上がる。
「は、はい!!」
シーンとする教室。
その中で、私は手をあげて立っているという異様な光景。
「ごめ…驚かせちゃった??」
横を見ると親友の新城 麗花(しんじょう れいか)が申し訳なさそうに謝ってる。
周りでは、みんなが私に注目。
「えっと、なんでもないですので~」
と言うと
「まじかよー、今のがなんでもない?」
「新美、めっちゃウケるんだけど!!」
「やばいわ~、いいもの見せてもらった」
みんなして、好き勝手言って…。
私の名前を言ってない気がするので言いますが、新美 美優(にいみ みゆ)といいます。
このクラス…というか、この学校に入学して、2ヶ月の新高校一年生です。
「はぁー…てか、なにがおこったの??私は確か寝てたよね?」
「うん、ごめんね?あたしが起こしたの」
「麗花が起こしてくれたのかー…、大丈夫だよ。むしろ、ありがとう」
時計を見るとHRの時間、間近だった。