私も、準備をして学校へ向かう。


「お母さん、いってくる」


「はーい、いってらっしゃい」




いつもと同じ挨拶、いつもと同じ時間。



ただ、違っているのは南斗への感情。



この温かい気持ちに名前をつけるのは、早い気がして、まだつけられない。





南斗に会えばわかるだろうか。



これに名前をつけるべきか。




「はぁ…」




ため息だけが小さく空へとかえっていった。