ピピッ、ピピピ…。
バシッ。
「ふわぁぁ…。ねむぃ」
私は、ゆっくりと布団からでる。
まだ、昨日の南斗と過ごした放課後が鮮明に思い出せる。
はぁとため息をついてから、私は、部屋をでた。
「あ、お姉ちゃん、おはよう~」
「おはよ、優衣(ゆい)」
私の妹の優衣が朝ごはんを食べながら、ニコニコと微笑んでくる。
黒髪ストレートロングで、お母さんに似た大きな目。
そして、お父さん譲りの、小さな鼻。
両親のいいところばかりを受け継いだ優衣は、私が言うのもなんだけど、最高に可愛い。
「お母さん、部活だから、もう行くね!いってきます」
優衣がさっさと準備を済ませて、家から出ていくのを、ゆっくりと見ていると
「美優!!早く、ご飯食べなさい」
お母さんに怒られた…。
まぁ、いつものことだけど。