南斗が手をさしだす。



私、立ち上がるためにその手を掴んだ。






手から南斗の体温が伝わる。


私より少し温かい。




なんだろう、胸が苦しいや。


この苦しみは、知らないよ。




経験したことない。




「美優、早く立てって…なんで、そんな顔赤いの??」



「ーー………!!」




私もわかんない。


でも、南斗ともっと、ずっといたいって思うこの気持ちは、友達に持つものだろうか。



もう、わかんないよ。