グイッと引っ張られる身体。


お兄さんたちに抱き寄せられる。


嫌でも伝わってくるお兄さんたちの、汚い気持ちが。


いくら私でも、このまま大人しくしといて無事なんてことにはならないことは、わかっていた。




「いやっ、誰か!助けてっ」




大声で叫ぶけど、ここは人通りの少ない公園。


誰も通っていないし。




「やだっ、触んないで」



「ちっ、なんだと、こら」



お兄さんたちの気持ち悪い手が私を触る。



もう、服の中にまで入りそうな手。



私、人生の終わりすらも考えた。




そのときだった。