そのとき
「南斗ー!パス、パース」
「りょーかい!ほれ」
南斗の声が聞こえた。
急いで聞こえたほうの窓を見ると、外でバスケをしている南斗が見えた。
他にいるのはクラスの男子だと思う。
でも、他の男子が目に入らないほど、南斗はキラキラしていた。
私は、目がおかしくなったのかと思って、目をこすった。
「あれ、変だなぁ。南斗が光ってる」
私の目は病気かな?
でも、あんまり深く入ってはいけない気がした。
「てか、南斗バスケ中か。あれじゃあ、帰るのは無理だよね」
結局、一人で帰らなきゃならないや。
なんか、胸がぽっかり穴が空いたみたい。