キョロキョロと教室を見渡すと、奏多がいた。
「奏多ー!今日、一緒に帰らない?」
すると、奏多はものすごい勢いで顔を真っ青にした。
「え、今日…。今日は、バイトがあるんだよな…。あぁぁ、なんで?なんで今日なんだよー!ついてねぇ……。」
「か、奏多?えっとバイトなんだよね?じゃあ、無理か…。」
「ぉぅ…」
なぜか、奏多は凄く落ち込んでいる。
そんなに、バイト嫌なのかな?
「また今度、帰ろうね」
奏多は、それを聞くと顔を明るくさせ
「絶対だからな!今度、絶対な」
「うん、もちろん」
また、なぜか喜ぶ奏多が面白かった。
奏多って、コロコロ表情変わるな~。
私は、そんな奏多に挨拶して、南斗を探す。
でも、南斗はどこにもいなかった。
「おっかしいなぁ…、南斗どこだろ」