「パスだよ、美優」

麗花が教科書の4分の1取る。



「しょーがねぇな」

南斗がそのまた3分の1取る。



「俺、少なくない?」

奏多がまたまた3分の1取る。





「ありがとう…てか、私、超少ないんだけど」



嬉しいけど、これじゃあ私への雑用じゃないよなとか思う。



「いいんだよ、友達じゃん」


麗花がニコッと笑う。





「そっか…うん、だね!」




なんか、友達って言われたら、いいかって思っちゃう。



あぁ、好きだなこの3人。



そう思ってしまう自分が、幸せだなって感じた。