留美ちゃんに話すと、「それも出会いのひとつやな。」と言って快諾してくれた。
アルバイトは、仕事があると電話で連絡されるというスケジュールの組み方をするらしく、その日はだめと言えばそれでいいのだった。

二人で三宮に出て水着を選ぶ。

いろいろ試して、きゃあきゃあ言いながら選ぶのはとても楽しかった。

結局、留美ちゃんは熱帯の花柄のデザインされたホルターネックの水着と、ショートパンツのセット、
わたしは胸元にフリルのついた白い水着とワンピースのセットを買った。

「なかなかかわいいんちゃう?」と自画自賛しつつ、
駅裏の居酒屋で食事をする。

豚のイラストの看板が表に出ているお店で、オムレツがおいしかった。
おなかいっぱい食べた後で、留美ちゃんが胃の辺りを押さえながら、
「ダイエットせなあかんな。」と言ったので笑ってしまった。

いや、笑い事じゃないか。

「明日からがんばるわ。」とわたしは決意を表明し、
最後にごまのプリンを食べてその日をしめくくった。