ピーン ポーン


  「はーい」


   ガチャッ



  「真希じゃない。何?わざわざ呼び鈴なんて」


  「紹介したい人を連れて来たんだけど…」


  「そう」



 客室に通された先生の顔は引きつっていた


  「はっ…初めまして、あの…真希さんとお付き合いさせていただいている徳永英利です。挨拶が遅れて…」


  「まぁまぁ、堅苦しくて長い話は嫌いでね。普段通りでいいですから」



 先生が最後まで言わないうちにお父さんが、しゃべりだした


 私が話を聞けないのは、多分遺伝だと思う…