「忘れ物はない。お母さん、恵莉と合格祈願に行ってくるね!」


  「恵莉ちゃんって、受かったんじゃないの~!?」


  「そうだけど、私の分もしてくれるんだって~!」


  「そう、いってらっしゃい!気を付けるのよ~!」


  「わかってる~!」



 嘘をつくのが苦手な私でも、これぐらいの嘘なら大丈夫