りんは悩んでいた。

打ち明けたほうがいいのかと……




プルルルル

「もしもし?蓮あのね。言っておきたいことがあるの。」


「んー?なに?」


「あのね、私いまだに忘れられない人がいるの。」


「誰?それ。」
と蓮の声のトーンが変わる。

「中学の頃初めて付き合った人なんだけどもういないの。」

「いない?」

「うん。いない。
私と出かけるときに事故にあって
亡くなったの。未だに忘れられなくて。
病院とかみると思い出したり。」



「そっか。忘れなくてもいいとおもう。
忘れるほどに俺は幸せにする!
それまで、そいつにりんを預けとく
いつか奪えるように」


「嫌じゃないの?
まだ会ったことなくてこんな話されて
うざいなとかおもわないの?」


「そんなすぐに思ってたら
付き合おうなんていわねぇよ。」

拗ねたような声で彼は言った