・・・。
「2年ぶりか?」

「あと少しで3年」

「結構経っちゃったな。
ずっと連絡しなくてごめんな」

「私に会いたくない気持ちは
わかってるつもりだから」

「。。会いたくなかったわけじゃないからさ。自分の問題。ようやく自分に整理ついて、
連絡したんだけど、番号変わってて、
家に行くより、
こっちの方がいいと思ってさ。
急にきてごめん。

今考えたら、
ホントゆなにひどいことした。
本当はゆなが一番つらいはずだったのに、
何もしてあげられなかった。本当にごめん」

・・・

「ちゃんとやってるの?」

「ああ。今は一応ね。
あの後、施設でてから少しフラフラしたけど、今は仕事もちゃんとして、東京に住んでる。」

「どうにかやってるならよかった」

「じゃあ私いくね」

教室に戻ろうと振り返ったが、
声をかけられ、足を止めた。

「あのさ、いつも墓参りしてくれてありがとな。」

「お礼言われることじゃないから。行きたくて行ってるだけ」

「きっとさ・・・」
「やめて、私はまだ整理ついてない。
まだ話せない。ゆうにもだれにも」

私はゆうの話を聞くことができなくて、
話をさえぎって声をだした。

「わかった。じゃあこれ俺の連絡先だから、
整理ついたらでもいい、
困ってる時でもいいなんでもいい。
俺と話したいって思うときがきたら、
連絡ほしい。
もう俺には本当の身内いないけど、
唯一ゆなだけが身内だって思ってるから。
だから、待ってる」


生きてた。
元気にしてた。
よかった。
また会えてよかった。
本当に。
でも・・・
まだあの時のことを話せるほど
私は成長していない。

ごめん。ゆう。つらかったと思う。
それなのに、
がんばって私に会いに来てくれた。

私はそんな頑張ってるゆうに
そっけない態度しか取れなかった。
ほんとうにごめん。

わたしは屋上からから逃げるようにして
教室に戻り、クレープ屋の受付を続けた。