「ゆい。また泣いてる。」

手を目尻にやると、手が濡れた。
涙は目尻から流れていき、シーツへと流れていく。

顔の周りのシーツはぐっしょりだ。

とっさにいつものセリフをいう。

「ごめん気持ちよくて。続けて」

男は気にせずに続け、終わった途端、シャワーを浴びに行った。

ベットに寝て天井を見上げた。

天井は鏡になっていて、映し出された全身の自分の姿を見て、気持ち悪いと感じた。

でもこれが自分。最低な自分。

それでいい。