中身良くてもモテないやつと一緒か。

気付いてあげて欲しいもんだ。
そういう面倒な人ほど、大切なものを持ってたりするって。


「すきだな!ここの塩ラーメン!
また来よっと」

私たちはお店を出て解散した。

まさとはまだ一緒にいたそうな顔をしてた。

けど。。。もうむり。。。

でも。。
今日はキャバの仕事も約束もない。
まだ2時だし、家にも帰りたくない。

私はスマホの電話帳を開き、
適当に男を選び連絡をした。

すぐにその男は車で来て、
私を助手席に乗せる。

「ゆいから呼んでくれるなんてー
仕事中なのに抜け出して来ちゃったよ!

どーする?お茶する?
それともそのままいく?」

「私眠いからそのままいってくれる?
あっタバコくれるかな?」

私は、運転する男の胸ポケットから
タバコを取り出し、タバコに火をつけ、
煙を一気に肺に入れ込む。

はぁ。なんか少しすっとする。私はまさととは違う。側にいてはいけない存在。そう思えば、なんてことない。

車は建物の地下の駐車場に着いた。