「頑張ってくれたって。。ゆいが自らあんたに傷つけられに行くわけない。。。
ふざけないで」

「ふざけてないんだけどな。
ゆいは言ってたよ?
私で我慢してって。」

笑いをこらえるようにして話した姿は、
俺たちをバカにしているようだ。。

「あなたのためじゃないでしょ?
犠牲者を他に生み出したくなかったから、
ゆなが。。」

「そう。その通りだね。特にゆなにはね」

「??!」

ゆなって。。。
こいつゆなのこと知っている??

「ふっ。びっくりしたかな?君の名前知ってて。
ぷふふ。ゆいは言ってたよ。うーん口癖って言うべきなのかな。

ゆなはゆい。ゆいはゆな。
ゆなとゆいの2人は、2人で1人ってね。

つまりさ、君は白、ゆいは黒。
意味わかるかな?
頭の悪い君たちでもなんとなくゆいの考えてることわかると思うけど?
ん?」

。。。意味がわからない。。。
何を言って。。る。。

「おまえ!変な」
言いかけた途端ゆなが声を発した。

「ゆいが私の。。。嫌な部分を??」

ゆなにはこの男が言った意味を理解しているようだ。。俺って。。

「そう。ゆいはね、君の汚くて汚れてしまった部分を請け負ってくれてたんだよ?
ゆいがそんな話をした時、俺は君と同じだって感じたんだよ?素晴らしい。
ぜひ、関わってみたいってね。」

ゆな。。

ゆなの表情はこの男の言葉を
素直に受け止めているように見えた。。

きっとゆいさんとゆなとの間に、そう思わせるような出来事があったんだ。そう感じた。