矢野がまずは作戦会議だといい早めにスタ○で待ち合わせをした。
甘党の俺らは、アイスカフェオレの上に
たっぷり盛った生クリームを頼み
ゆったりとしたソファに腰掛けた。
そして矢野が初っ端から本題を切り出した。

「まさと。今日頼むな。。」

「あー。わかったよ。。木村さんに聞いてみるよ。それよりさ、おまえら、普段連絡とか取ってんの?」

「うんたまーに。でも大抵俺から発信。。。
質問返しあんまりねぇし。
もしかして脈なしかもって
思ったりすんだよな。
はぁ。。。

会ってる時はそーでもねぇんだけど」

人を好きになると
いくら普段ポジティブな矢野でも
マイナス思考になるもんなんだな。

「まっ頑張れよ。
俺から見たらお前らお似合いに見えなくもない」

「あ?それさーどーゆー意味だよ。このあほ!」

「うそだって。お似合いに見えっから」

「よし!
いやーもしかしてさー今日まどかちゃん
浴衣かなーまぢ楽しみだー。
鼻血でるかも」

「それは俺フォローしきれねぇから」

矢野はたのしそうだ。
そんな矢野の姿を見ているのは好きだが、
木村さんとの時間はめんどくさい。

「なっそれよりさ、まさとはどーなんだよ
木村ちゃんと!」


はぁ。めんどくさい。
木村さんの視線は明らかに俺に対して
好意があるのが、さすがの俺でも気づく。

だが好きにはなれない。
告られているわけでもないし、
避けるわけにもいかない。
対応に困る。