。。。

「いたっ。。」


「ゆな?」


「。。。。え?なんでまさとが???いたい。。。」


「痛むか?」


「えっ。。なに。これ。、 。。 。。。
腕。。。。

いたい。。。あっ。。。。」

思い出したのか。。。
それとも何が起きたのか
理解したのか。。。

ゆなは涙を流していた。。


「まさと、、、、、私。。。

まさとごめんね。

私。。。心配かけないって言ったのに。」

そんなこと。。

「そんなこと。。俺の心配なんかすんなよ。。
こんな時ぐらい普通に甘えろよ」

ゆな。。。

「。。。私。。」
ゆなの目からは涙が溢れ出し、止まらなくなっている。。

「私。。。腕切ったんだね。。。あのね。、
あのね。。。まさと。。」

ゆなは、ゆいと同じように腕を切ってしまったと言おうとしているのだと思う。だが、言えずにいる。あまりにも辛い言葉で、口にしてしまえば、ゆながまた壊れてしまうのではないかと思ってしまう。ゆな。。

「わかってる。。わかってるから。大丈夫。」

震えるゆなの体を収めるように、ゆなの体を抱きしめた。。

だが、ゆなの震えは止まらない。。

自分で切ったことも覚えてないようだった。。
無意識にゆいさんと同じ傷の箇所を自分で切りつけた。切った後になって気がつくなんて。。ゆいさんのあの写真は、ゆなにどれほどのダメージを受けさせたのか、言葉では言い表せないほどの痛みを受けている。。

。。。


「まさと。。。ゆいはね。。。。ゆいは、
腕の傷なんか痛くなかったんだよ。。。
そんなの痛くないくらい。。
ゆいは。。

ゆいは。。。

何も感じれないくらい。。。」



。。。あの時のゆなの無表情。。。
腕の痛みも。。悲しみも、寂しさも、
辛さも。。。喜びも。。
ただ時間だけが穏やかに流れている。。。

ゆいさんも同じように。。。。

何も感じられないくらい
当たり前のように辛かったから。。。

。。。
ちがう。。。。何も感じないようにしなければ
耐えられなかったから。。。閉ざすしかなかった。。。


ゆなも。。。