キモ担任の態度。。
なんかよくわかんねぇけど、かっけーし。。。

はぁ。。。
あーだこーだ考えながら、あっという間に、
ゆなの家の前についてしまった。
。。。

。。。やっぱ、ポストに入れて帰ろう。

たったった。。後ろから誰か来る。
まさかゆな?
と思い後ろを向くと、ゆなのおばさんか。
こーゆー時に限って、遭遇か。。

「あらーまさとくん来てくれたの?ほら上がって上がってーー」

「いや。。きょーは。。」

「何言ってんのー?なんなら泊まっていって!」

仕方なく家に上がり、
リビングの椅子に腰掛ける。
スーパーの袋の中から、
買ってきた野菜やら牛乳やら、あれこれを
冷蔵庫に詰め、コップにオレンジジュースを
注ぎ、俺の目の前に置いた。

。。。

いつも明るいおばさんは、
ここからマシンガントークが始まるが、
今日はなんか浮かない顔をしている。

とにかく明るいお母さんのイメージからは
一転。。
さすがにゆなのことが心配なのだろう。。。

おばさんのためにも来て良かったと感じた。
せめておばさんだけでも、元気付けて帰ろう。

「。。ありがとう。ゆなのこと心配してきてくれたのよね?」

「。。。あの。。ゆなはどうしてますか?」

「ろくにご飯も食べないし、たまに出かけては、すぐ部屋に戻るし。。。顔も合わせてない状態でね。。」

「そうですか。。。」

おばさんだけでも元気付けようと意気込んだはずが、この後の言葉が見つからない。

。。。

「ゆなさんにこれ持ってきたんです。
うちの担任のお手製の大学の過去問なんですけど、これ結構評判いいから。。。。えっ。。これ。。医学部?」

過去問の表紙の裏に、大学名と学部が書いてあるのを見てびっくりした。うちの高校から医者になろうとしてる奴がいるなんて考えもしなかった。まさかゆなが医学部受けるって。。。しかも。ここの大学。。俺はどの学部にも入れない、かなりレベル高い大学だ。。まじか。。。ほんと何にもあいつにはかなわねぇな。。

「あら?あの子大学受けるつもりなの?」

「え?聞いてないんですか?」

「え???なにも。。知らなかったわ。
ゆなは大学に行かないって言うと思ってたから、あえてなにも聞いてなかったのよ。
でもなんとなくだけど、あの子は動物系の専門学校にでも行くんだと思ってたわ。昔から動物が大好きだから」


確かに。。。水族館嬉しそうだったしな。。


「今もね、こんなに元気ないのに、とんとろとは散歩にいくのよ。
。。。
またあの時みたいに笑わなくなっちゃうんじゃないかって。。
。。。」

おばさん。。。