。。。?

あっ。。ペンギンだ。。。

かわいいなー。ペンギン。。

。。。

(回想)

「ゆなー。ゆなはさー水族館の中で何が1番好き?」

「決まってるじゃん。1番はペンギンだよ」


「ペンギンは鳥だしー!!だでもゆなっぽいな」

「なんで私っぽいの?」


「だってさ、ゆな、ペタペタ歩いてるし」

「はーそんな理由??」

「なんとなくペンギンがゆなに似てるってこと」
ゆいは何を見てペンギンと私が似てると思ったのな?


ペンギンが好きな理由は。。
ちゃんとあったんだ。。。ゆいには話せなかったけど。。。


「ペンギンに似てんな。ゆなは」


え?
まさとまで。。。?


「どこが似てる?」


「単純にかわいいところ。」

え?。。。恥ずかしいんだけど。。
「。。。やめてよ冗談」

「かわいい姿して、裏では苦労してるんだよペンギンは。」

。。。。。ペンギンについても詳しいの。。

「苦労って?」

顔も真剣。。まさと雰囲気変わるんだけど。、

「皇帝ペンギンはな。寒い南極にいて。
やっぱ生息してるペンギンにとってもすげー寒いところでさ。
しかも1番寒さの厳しい時期に子育てをするから、最も過酷な環境で子育てをする動物なんて言われてる。
一回の産卵で一個の卵。オスもメスもその命を守るために必死で子育てしてんだよ。」


「ええーーーー?でたまた!雑学ほんと今日どーした??」


「は?またバカにしてる?」


「してないしてない!!ペンギンって大変なんだ。。知らなかった。。こんなにかわいいのに。。
もっと好きになった。ペンギンのこと」


「すきなんだ?」

「うん。小さい頃からすきなんだ。
鳥なのに飛ばないことを選んだペンギンがかっこよく思えたの。
当たり前のこと当たり前って思わなくてもいいのかなって。。。
だってね、すごく気持ち良さそうでしょ?
ペンギンが泳いでる姿。
飛べなくたって私は十分って言ってるみたいで」

そう。だからすきなんだよペンギンが。
ゆいに話してみたかった。。

「らしいな。ゆなはペンギンだな」

「バカにしてる?」

「それはペンギンに失礼だ」

。。。