背中の傷を消毒し、
薬をもらって、
安静にしてなさいと怒られ。。

ベッドに入るとキモたんが布団をかけてくれた。。

「ねぇキモたん!あのさー私の誕生日いつか知ってる??」


「は?。。。11月30日」

やっぱり。。生徒の誕生日まで覚えてたか。
さすがだな。。

「次の誕生日、私キモたんが欲しい!」

「は?。。」

びっくりしすぎて、口が開いたまんまだ。
漫画みたい。。
ウケる。。

「いいでしょ?私のお兄ちゃんになってー。、あっ逆でもいいよ?キモたんの誕生日に私あげよっか?」

「おまえなー。。。。ありえない」

「だって、なんかキモたん好きなんだもん。
いーじゃん?だめ?」

呆れた表情されてる。。。
意味わかんないよね。。。
私。。
でもな。。

「だめです」

「そんな拒絶しなくってもーいーじゃん?
ね?恋人とか?奥さんー?とかじゃないんだよ?妹!ねっ?ど?」

「だめです」

敬語だし。。
そんなに拒絶かぁー
「そっか。。。」

「どーした急に。」

「。。ははっ。変だよね。急に。。
なんだか情緒不安定気味だね。ごめんなんか。。」

「。。思ってること吐いてみろ」

キモたんが真剣に私の目を見ている。。
急にわけわかんないこと言いだしちゃったしね。。
でも。。
なんだろ。急に、胸がギュッって苦しくて。。

辛い。。
。。。

吐いてもいいかな。。わけわかんないけど。。。
「。。。。遠藤さんに似てるって思った子が居たんだけどね。本当に似てたのは、私だなって思った。私ってさ、理解できないでしょ?
親にも理解できないって言われるくらいだから、誰からも理解されないってわかってる。
だからね、面倒くさくならないように、
みんなの前では着ぐるみ着てる、、これでも
何枚か剥げたんだけどね、
でもやっぱり、根本的なにかが、
みんなとは違う。。
ううん。みんなにはあるのに、
私には何かが欠けていて。。
うーん欠陥品みたいな??
。。
でもね。なんかキモたんはすっごくお兄ちゃんだから、安心する。。。

だから。。
そう思える人って少ないから、
お兄ちゃんがだめなら、
遠い親戚でも。。。いいんだけど。。。
途切れないで欲しい。。」