次の日、朝早くからお姉ちゃん、お父さん
お母さんも見舞いに来たが、
やっぱりどう声をかけたらいいのか
わからないからか、どことなくぎこちない。

被害者であったとしても、
私に非が全くないわけではないと
考えているのかもしれない。

間違えではないが、
やっぱり信頼されてない私って何なんだろうと思ってしまう。

死んでしまった被害者の友だちや遺族が
語るニュースでら、
⚪︎⚪︎ちゃんは明るくて、いつも元気で、
だれからも好かれて、
恨まれることなんかない。。
なんてやってるけど、
私の場合はどうなるのだろう。

昔っからよくわからないことがあって。。
とか?言われてしまうのだろう。

。。。
できればニュースになどならず、
おとなしく死にたいものだな。。

「ゆな、あんた体の具合どうなの?」
こんな空気の中声をかけたのは
お姉ちゃんだった。

「平気!ごめんね。
わざわざこっちに来てもらっちゃって。
仕事休んだの?」

「当たり前でしょ?全く、刺されたなんて
びっくりしたんだから!死んだかと思ったし。
勘弁してよねー」

「ごめんごめん。でもほら!元気だし!
仕事戻ってもらって大丈夫だから!」

「元気ならいいんだけど、
とにかく、美味しいケーキ買ってきたから
食べない?ってあんた嫌いだっけ?」

「甘いの好きになったから平気。
たべよたべよ!」

姉が買ってきてくれたケーキをみんなで食べ、
少し経ってからみんながいなくなった。
久々に家族四人でケーキを食べたというのに、
病院で。。。しかも、あまり会話もせず。。
昔から淡白な家族ではあったが、
寂しいと感じてしまうのは
私だけなのだろうか。。。

時計を見るとまだ昼まえ。
薬のせいか少し眠くて
うとうとして