「だからなんでもなーい!気にしすぎ!」

「。。。。ふーん。飯田らしくない」

「らしくない?」

「向き合ってない」

「。。。向き合う?向き合うもなにも。。
もう!いーんだってば」

「ほら、らしくない。」

「。。。いぢわる」

「じゃあ、ほらこれ」
キモたんが A4の封筒を私に押し当てた。

「なにこれ?」

「滝口の分。志望校の過去問です。
渡してきてください。
先生からのお願いですので
聞いてくれますね?」

「。。。キモたん。。いぢわる。」

「いーから行ってこい」

「むり!」

「ばーか!いけ!ほら!
。。。
砕けたら助けてやってもいい。
だから安心しろ」

「砕けなきゃ助けてくんないの?」

「当たり前だろ。そんな簡単に優しくするか」

。。。。
キモたん的には
助けてくれてるつもりなのかな。

でもな。。。
。。。

とりあえず、
学校を出て、駅の反対側の高台に行った。
ベンチにすわり、
コンビニで買ったパンとコーヒーを
食べようとしたら、目の前に同じコーヒーが
置いてある事に気がついた。。

触ると冷たい。。
さっき置いたばっかり???

周りを見渡すとだれもいない。