遠藤さんと大学受験授業後に
一緒に勉強するようになってからなってから、
数週間が経った。
遠藤さんともかなり打ち解けて、
普通に話してくれるようになったし、
遠藤さんが作ったケーキやクッキーなど
を持ってきてくれたりもした。

「ねえ。まさとと遠藤さんって、
もしかしてうまくいきそうな感じしない?」

学校帰りの電車の中、
佐藤くんと二人。。
もちろんまさとと遠藤さんは
同じ中学だから、最寄りの駅も一緒だし、きっと駅からの帰り道も一緒で、
ここ最近は2人でいる時間が長いはずだ。
それをまさとが苦痛と思わずにしているということは、佐藤くんの言う通りなのかもしれない。

「たしか!いい感じかも!まさと甘党だし、ちょうどいいよね?」

「だよな?いいなー。矢野もまさともさー」

「いいよねー。小林さんほんと幸せそうだし」

「。。。ほら。」

佐藤くんがめちゃくちゃ見つめている。。。

「え?なに?」

「だからー俺がいるじゃんかーゆなにはー」

「はいはい。。。」
と流せるようにもなってきた。。。
いいことなのかはわからないけど。。
佐藤くんのこの感じは嫌いじゃないけど。。

「はぁ。いつになったら俺の恋は実るんだ。」

「佐藤くんって可愛い子好きじゃないの?」

「可愛い子がいいに決まってんじゃん!」

「めっちゃくちゃ可愛い子が告ってきたらどーするの?」

「付き合う。」

「じゃあなんで付き合わないの?」

「めっちゃくちゃ可愛い子に告られたこと無いから」

「。。。はい??まどかちゃんは?そのほかにもいっぱいいるじゃん!!」

「可愛いとは思うけど、めっちゃくちゃ可愛いとは思わない。」

「面食いすぎ。。」

「俺面食いだよ?ゆなはめっちゃくちゃ可愛い子だし」

。。。うっ。。なんか痛い。
ドキッとしてしまうのはなんで。。
もー佐藤くんはストレートすぎ。。
恥ずかしがらずに言うんだもん。。

「。。。目悪すぎ」

「悪くありませんよ?俺、ゆなのこと紹介しろって何人かに言われてるから。ぜーんぶ俺が断ってるんでー!」

「。。。そうなんだ。それはどうもです。」

「だからーーー」

「あーはいはいはい!わかったわかった!」

「え?わかってくれんの?」

「ちがーう、佐藤くんは好きだけど、付き合うとかの好きはありません!!」

「大丈夫!きっと好きになるって!なっ!」

めっちゃ笑顔だし。。。

「はいはい!ほら着いたよー!また来週ー!バイバイ!」

。。。
変なこと聞かなきゃよかった。。。
危なかった。。。

そっかー。
まさとと遠藤さんかー。