とんとろとベンチに座り上を見上げると
たくさんの桜のつぼみがある中で、
一つだけきれいに咲いている。。。
・・・・・
この子は早く咲けたことを
喜んでいるのだろうか・・・
それともみんなと一緒に咲きたかったのにと
泣いているだろうか・・・
ゆいやゆうならきっと悲しんでいる。
けど私は、
先に咲けてよかったと思うかもしれない。
大勢にみられることはないけれど、
誰か一人が気付いて笑ってくれさえすれば、
それだけで十分幸せだ。。。。
ゆいとゆうのように。。。。
唯一私という人間を理解してくれた人が
常にそばにいなくても
存在してくれていたことで
安心していられた・・・。
ゆい・・・
ゆう・・・・
「フガ」
??ベンチで寝ていたとんとろが急に立ち始めたので、
周りを見渡すと・・・
ボーダーコリー??
ってかめっちゃ太ってるし。。。
「クッキー!!もどってこーい」
??
声のする方をみると。。。
え。。。。
キモ担。。。
なぜに。。。
「クッキーなんで急に。。。あっすみませんでした。。。
。。。。。
・・・・・
あっ???」
「こんばんわー」
「飯田・・・。」
「キモたん?なにしてるのここで。。。」
「見ればわかると思いますが。。。お散歩です」
「、、、もしかして家近いとか??」
「飯田とは割と家近です。」
「・・・もしかしてあの施設の近く?」
「児童養護施設のこと?」
「近いけど・・・・・?」
「施設について何か知らない?」
「・・・なんで??
・・・・あそこ出身なんだけど。。。?」
「え??・・・・・」
こんな身近にいたなんて、
これはチャンスと思い、
変な人がいなかったかどうか聞いたが、
当時先生がいたときには
女性の職員しかいなかったし
みんなとっても優しくしてくれたから、
自殺の騒ぎがあったときは、
びっくりしたという。
そんなことが起きるようなところでは
なかったし、
何かのまいがえではないかって。。。
・・・結局わからないまんま。。。
ここでキモ担任に偶然会い、
さらに偶然ゆいと同じ施設出身、
さらにゆいのことを知ってるなんていう
偶然はありえない。。。
それにしてもキモたん。。
実はオシャレさんなんだ。。
みどりのパンツに
可愛らしい紺のニットに
グレーのコート。
しかもニット帽を被ってて、
ちょっとオシャレなお兄さん。。、
ショップ店員してまーす的な感じなのに、
学校の先生。。しかもキモ担任何て
言われてるなんて、
想像つかないぐらい何ですが。。。
「キモタンは結婚しないの?
もしかしてクッキー好きすぎて
結婚できないとか?」
「。。。。。一理ある。が、女はキライ」
「ふーん。。。私と一緒だ。もしかして気が合うのかな?」
「・・・・知らん」
「キモタン、いろいろ聞いちゃって
ごめん。。。。ありがと。
。。
あっこれ見てあげて。
一つだけ咲いてる桜。
満開になったらこの子もう散ってて
見てもらえないから。
。。。
それじゃまたあした。」
・・・・・
何があったかは大体想像がついてしまう。。。
私と一緒にされて嫌な気持ちに
なってしまったかもしれない。
でも少しだけ強くなれたりしないかな?
一人じゃないって、
こんなの良くないことだけど、
それだけですこしだけ強くなれるといい。
たくさんの桜のつぼみがある中で、
一つだけきれいに咲いている。。。
・・・・・
この子は早く咲けたことを
喜んでいるのだろうか・・・
それともみんなと一緒に咲きたかったのにと
泣いているだろうか・・・
ゆいやゆうならきっと悲しんでいる。
けど私は、
先に咲けてよかったと思うかもしれない。
大勢にみられることはないけれど、
誰か一人が気付いて笑ってくれさえすれば、
それだけで十分幸せだ。。。。
ゆいとゆうのように。。。。
唯一私という人間を理解してくれた人が
常にそばにいなくても
存在してくれていたことで
安心していられた・・・。
ゆい・・・
ゆう・・・・
「フガ」
??ベンチで寝ていたとんとろが急に立ち始めたので、
周りを見渡すと・・・
ボーダーコリー??
ってかめっちゃ太ってるし。。。
「クッキー!!もどってこーい」
??
声のする方をみると。。。
え。。。。
キモ担。。。
なぜに。。。
「クッキーなんで急に。。。あっすみませんでした。。。
。。。。。
・・・・・
あっ???」
「こんばんわー」
「飯田・・・。」
「キモたん?なにしてるのここで。。。」
「見ればわかると思いますが。。。お散歩です」
「、、、もしかして家近いとか??」
「飯田とは割と家近です。」
「・・・もしかしてあの施設の近く?」
「児童養護施設のこと?」
「近いけど・・・・・?」
「施設について何か知らない?」
「・・・なんで??
・・・・あそこ出身なんだけど。。。?」
「え??・・・・・」
こんな身近にいたなんて、
これはチャンスと思い、
変な人がいなかったかどうか聞いたが、
当時先生がいたときには
女性の職員しかいなかったし
みんなとっても優しくしてくれたから、
自殺の騒ぎがあったときは、
びっくりしたという。
そんなことが起きるようなところでは
なかったし、
何かのまいがえではないかって。。。
・・・結局わからないまんま。。。
ここでキモ担任に偶然会い、
さらに偶然ゆいと同じ施設出身、
さらにゆいのことを知ってるなんていう
偶然はありえない。。。
それにしてもキモたん。。
実はオシャレさんなんだ。。
みどりのパンツに
可愛らしい紺のニットに
グレーのコート。
しかもニット帽を被ってて、
ちょっとオシャレなお兄さん。。、
ショップ店員してまーす的な感じなのに、
学校の先生。。しかもキモ担任何て
言われてるなんて、
想像つかないぐらい何ですが。。。
「キモタンは結婚しないの?
もしかしてクッキー好きすぎて
結婚できないとか?」
「。。。。。一理ある。が、女はキライ」
「ふーん。。。私と一緒だ。もしかして気が合うのかな?」
「・・・・知らん」
「キモタン、いろいろ聞いちゃって
ごめん。。。。ありがと。
。。
あっこれ見てあげて。
一つだけ咲いてる桜。
満開になったらこの子もう散ってて
見てもらえないから。
。。。
それじゃまたあした。」
・・・・・
何があったかは大体想像がついてしまう。。。
私と一緒にされて嫌な気持ちに
なってしまったかもしれない。
でも少しだけ強くなれたりしないかな?
一人じゃないって、
こんなの良くないことだけど、
それだけですこしだけ強くなれるといい。