「え?なに?」

「なんでもない。それよりゆいさんのことで、なんかわかったのか?」

。。。

「うん。。ゆい。。暴力うけてたみたい。
体にたくさん傷あったって。。。
誰がやってたかも、
どうしてそんなことされなきゃ
いけなかったのかも。。。
わからない」


「暴力に理由があっていいわけねぇだろ。
どんな理由あったってしちゃいけねぇし、
される理由もねぇし。」

まさとの言うことは正しい。
そんなことあっちゃいけない。

けど、暴力を振りたくなくても振ってしまう
辛さもあると思う。
振られたくないのに動けないでいる人も。。

正しい。けど正しいことができる人は
少ない。だからこそ、正しいことを言いつづけなきゃいけない。。

いつでもまさとは正しい。真っ白で暖かい。

「うん。見つけたい。誰なのか」

。。。。

「あー。」

。。。
「あっそれより
佐藤くんと矢野くん平気だった??」

「あー。小林さんいるしな。
何もなかったかのように仲良し風だったな。
ゆなさ。もしかして、あの席狙いだろ。
理系選んだ理由」

「。。。ばれた?」

「やっぱり、。。まーよかったけどな。
また一緒だし」

「だね。一人になるかと思ってたのに
みんな一緒でびっくりだよ。」

「俺は知ってたけど、お前以外は。。。
。。。
そういやキモ担任なんだったんだよ?」

「進路希望のやつ。。
白紙で出したからヒアリングさせられた。
まさとは大学いくの?」

「あー。俺は一応大学。。
いけっかわかんねぇけど。。。」

「そーなの?学部は?」

「いわねぇし」

「医学部?」

「ちげーよ。」

「なに?」

「いわねぇっつってんだろ」

。。。
「ちぇーーー」

ポコ。。
「いたっ!頭ぽこぽこしないでよー。」

「ポコだ!一回しかしてねぇし」

「。。。でも偉い!将来のこと考えてんだ。
みんなちゃんと前に向かってるんだなー。
私だけ後ろ見て生きてる。。。。
だめだな」

「前向くために頑張ってんだろ。」

「そうだけどさ。。。うん。はい。。ありがとう。そうだよね!!
まさとの連絡。取っておけばよかった。
やっぱりまさとはすごい。
なんかいつもごめんね」

「は?。。。
謝んなっつってんだろ?
いつでも頼れよ。。めんどくせー」

ありがとう。本当に。まさと。。