。。。

なんか違和感。。

「考えておきます。まだ進路のこと考えたこともなかったので。。」

「もう三年生です。考える時間に余裕はありませんので。。。進路のことしっかり考えたほうが良いと思います。。が、大学には行くべきでしょう。」

「。。。」
先生はメガネをとり、
少し長めでパーマのかかった髪を
ぐしゃっとして、口を開け息を吸い込んだ。
。。。
「あのね。飯田さん頭いいからバーっと話します。うちの学校にも3つの大学の推薦枠が5つ用意されています。ですが、毎年理系クラスでは20名の大学入学を決めています。ちなみにですが文系クラス全体で5名しか大学に合格していません。。つまりうちの高校の大学合格率は理系クラスにかかっているわけで、推薦枠には、レベルの低い子たちに使わせてあげるのがベスト。学年トップのあなたは大学受験をし合格する。わかりましたか?飯田さん?」

。。。
言ってることはよくわかるけど。。。

「先生?なんかキャラが変わってます」
先生はじーっと私を見つめた。
えっと。。。よく見たらキモくない。。
えっとでも。。。見つめられても。。

「飯田さん。僕はそのために三年の理系クラスだけを受け持ってるんだよ。悪いけど、大学には入れる子をミスミス逃すわけにはいかないもんでね。それに入れるなら入ったほうがいい。世の中大学にはいらなきゃ金は稼げない。よほどのことがなきゃ」

「先生?あのさ。だからー。
さっきからキャラかわってるんですけど?」

「わかりましたか?」

「先生も大変だね。キャラ変えなきゃいけない
理由はなに?」

「。。。。別に変わってません。」

「女?」

「。。。」

「先生メガネ外すとかっこいいもんね。
キモ先生の方が楽に生きられるかも。
分かった。大学ね。考えておく。じゃあ」

「あっあと飯田さん。」

「え?なに?」
振り返ると先生はメガネまたかけてるし。。

「えっとですね。。。」
私は先生のメガネを外した。

「いいじゃん。私の前ではメガネ外してたら?
逆に疲れるでしょ。」

「。。。」

「ん?念押し?言わないよ。先生はかっこいいことは。その代わり遅刻見逃してね」

「だめ。。」

「じゃあまた今度コーヒーちょうだい、美味しかったから。それじゃ。」

がらがら。。。
先生に何があったのかは大体想像はつくけど、
だからってそこまでして。。。
先生にしがみつかなくちゃいけない理由って
なんなんだろ。。。