びっくりだ。。
みんな一緒。。。
1人かと思っていたのに。。。
なんだか嬉しい。

「とりあえずどこでもいいから席に座ってください。出席とりますので。。。」

私は窓側の一番後ろの席に座ると、
その前に小林さんがすわった。

キモださのメガネをかけた先生が教室に入ってきた。。。
誰だ、。あれは。。。
「ねえ、あんな先生いたっけ?」

「知らないの?三年の理系クラスは
あのキモ化学オタク先生って
決まってるんだよ。」

学年持ち上がりの先生しかいないと思ってた。

「では、相原さん。。。」

。。。
先生は自己紹介もせず、生徒の名前を読み上げていく。。。
全く気持ちの入ってない、声で。。。

「では、今から席替えをします。
男性はここからくじを引いてください。
女性は窓側の席、えっと、
今年は3名いますね。。。
窓側の後ろの席に固まって座ってください。」


この先生のおかげだったのか。。。
入学してすぐ間違えてこの教室に入ってしまった時、女子の少なさにびっくりした。。。
体育授業のとき校庭からこの教室をみたとき
この廊下を通って教室をみたとき、
必ず女子は窓側の席で。。。
私は三年はこのクラスに入ろうって思ってた。
窓側の一番後ろの席。
1年間ずっと。。。。
先生ありがとー辞めずにいてくれて。

。。。。
ここから見る校庭。。
まだ桜は蕾だけど、
そろそろ満開になって花びらがヒラヒラと
落ちる。。。
授業中の暇つぶしになる。。

だっだっだっ。。。
ん??

「あっ。。えっとあの私ここでいいんで。。」

声をかけてきた女の子は、
小柄で白くてショートカット。。。
???
うんとも言うひまもなく
その子は小林さんの前に座った。。。

「あの、遠藤さんだよね?一年間よろしくね。
理系クラスの女子3人だけだし仲良くしよう!」
すかさず小林さんは遠藤さんに声をかけた。
優しいな。。。でもきっと。。。

「あっあの。。。
私のことは気にしないでください。。
それにあ。。。
。。。。」

私と目が合った瞬間、遠藤さんは目をそらし
黒板の方にふりかえった。。

えっと。。。私怖いのかな。。。

人見知り???

「えっとでは皆さん席につけましたかね?
。。。。
えっと今日はあとは。。。選択授業が幾つかあるので。。。それを今からお配りする紙に記入して提出して解散となりますんで。。。

えっとでは。。。
ここのボックスに入れたら、
各自帰ってください。

明日から授業なので、よろしくお願いします
えっと

では。さようなら。。

あっすみませんでした。
飯田ゆなさん。これが終わりましたら
化学室に来てください。。。」

「えっあっ。。」
声をかけようとしたのに。。
行ってしまった。。。

なんなんだ。。。