なんだか成り行きでこうなってしまった。
ケーキ。。苦手なのにな。。
チーズケーキが品切れじゃないことを
願おう。。。
ケーキ屋に着くとお店の前は大行列。。
学校終わりの女子たちや、
ママ友の集まりとか。。
たまにスーツを着た男性も並んでいたりする。
「なぁ。まさと。。。。」
まさとと佐藤くんが何かを話している。
美男同士仲良く会話かぁー。
よく考えたら学校大人気の二人といっしょに
ケーキ食べてる私って、
いつ殺されてもおかしくないのかも。。。
キョロキョロ。。
うちの学校の子がいないことを願おう。
ってここ私の地元だしあんまりいないか。。
でも地元の子に会うのも気まずい。
列を少しずつ前に進みながら、
知り合いが居たらすぐさま
顔を隠せるよう、
横断歩道で歩いている人たちや、
近くのお店から出てくる人たちを観察。
あれ。。あの人どこかで。。
だれだっけ。。
気のせいかな。。
顔を覚えるのは得意な方。
でもいつ会った人なのかまで、
思い出せない。。。
でもなんか気になる。。
「まさと!佐藤くん。
ごめん私用事思い出した。
ちょっといくね!!
ほんとごめん」
佐藤くんが声をかけたような気がしたが、
黒いダウンジャケットを着た細身の男性を
追いかけて走った。
あれ。。
どこ行っちゃったかな?
はぁはぁ。。。
あれここ。。
ゆいが好きだったナポリタンのお店。。
中学の時、ゆいがいいお店見つけたって言って
連れてきてくれた。
もしかして。。。
窓ガラスからお店の中の様子を見てみると、
あっいた。
私はお店に入って、
男性に声をかけた。
「あの。。急にすみません。
ゆいのこと知ってますか???」
「。。。。君、ゆいちゃんの。。。
親友だっけ?」
知ってる!ゆいのことを知ってる人がいた!
「。。。あの、私とどこかであってます?」
「うん。一度。会話はしてないけど。
ゆいちゃんが連れて来て、
通りすがっただけだけど」
あの時。。私が探してたゆいの彼氏。。
「ゆいの彼氏さんでしたよね?」
「ゆいちゃんが言ってたの?」
「はい。」
「じゃあ嘘ついてたんだね」
「彼氏じゃないよ。俺。」
「。。。」
「何が知りたい?」
「あなたはゆいのなんなんですか?」
「何か、、難しいね。
何でもないって言うのが正しいと思う。」
「何でもいいんです。お願いします。
ゆいのこと知りたいんです!」
「知ってどうする?死んだ事実はかえらんないよ」
「分かってます。変わらない。私が犯した罪も何にも変わらない。でも、すべてを知って受け入れなくちゃ償えないと思うんです。」
「償う?そんなん必要?そんなん自分が納得したいだけ。きれいごとにしか俺には聞こえないね。」
「。。。。そうかもしれないけど。
その通りだと思う。でもそれでも知りたい、それじゃだめですか?」
「答えを求めても、正解はない。答えは死んだゆいちゃんしか持ってないんだし。
忘れな。それが」
「違う!忘れない。絶対。忘れないために
私が生きてる。何度も死のうって思った。
でも、忘れちゃいけない!
思い出になんかしない。絶対だめ、、」
「ほら。。店出るよ」
男性は私の腰に手を回し、
お店の外に出た。
店に出て、
誰も来なそうな路地の隅に私を座らせた。
男性もしゃがみこみ、私の顔を見ている。
「泣かせちゃってごめんね。ゆなちゃん」
「名前。。どーして」
「ゆいちゃんからよく話聞いてたから」
。。。
ケーキ。。苦手なのにな。。
チーズケーキが品切れじゃないことを
願おう。。。
ケーキ屋に着くとお店の前は大行列。。
学校終わりの女子たちや、
ママ友の集まりとか。。
たまにスーツを着た男性も並んでいたりする。
「なぁ。まさと。。。。」
まさとと佐藤くんが何かを話している。
美男同士仲良く会話かぁー。
よく考えたら学校大人気の二人といっしょに
ケーキ食べてる私って、
いつ殺されてもおかしくないのかも。。。
キョロキョロ。。
うちの学校の子がいないことを願おう。
ってここ私の地元だしあんまりいないか。。
でも地元の子に会うのも気まずい。
列を少しずつ前に進みながら、
知り合いが居たらすぐさま
顔を隠せるよう、
横断歩道で歩いている人たちや、
近くのお店から出てくる人たちを観察。
あれ。。あの人どこかで。。
だれだっけ。。
気のせいかな。。
顔を覚えるのは得意な方。
でもいつ会った人なのかまで、
思い出せない。。。
でもなんか気になる。。
「まさと!佐藤くん。
ごめん私用事思い出した。
ちょっといくね!!
ほんとごめん」
佐藤くんが声をかけたような気がしたが、
黒いダウンジャケットを着た細身の男性を
追いかけて走った。
あれ。。
どこ行っちゃったかな?
はぁはぁ。。。
あれここ。。
ゆいが好きだったナポリタンのお店。。
中学の時、ゆいがいいお店見つけたって言って
連れてきてくれた。
もしかして。。。
窓ガラスからお店の中の様子を見てみると、
あっいた。
私はお店に入って、
男性に声をかけた。
「あの。。急にすみません。
ゆいのこと知ってますか???」
「。。。。君、ゆいちゃんの。。。
親友だっけ?」
知ってる!ゆいのことを知ってる人がいた!
「。。。あの、私とどこかであってます?」
「うん。一度。会話はしてないけど。
ゆいちゃんが連れて来て、
通りすがっただけだけど」
あの時。。私が探してたゆいの彼氏。。
「ゆいの彼氏さんでしたよね?」
「ゆいちゃんが言ってたの?」
「はい。」
「じゃあ嘘ついてたんだね」
「彼氏じゃないよ。俺。」
「。。。」
「何が知りたい?」
「あなたはゆいのなんなんですか?」
「何か、、難しいね。
何でもないって言うのが正しいと思う。」
「何でもいいんです。お願いします。
ゆいのこと知りたいんです!」
「知ってどうする?死んだ事実はかえらんないよ」
「分かってます。変わらない。私が犯した罪も何にも変わらない。でも、すべてを知って受け入れなくちゃ償えないと思うんです。」
「償う?そんなん必要?そんなん自分が納得したいだけ。きれいごとにしか俺には聞こえないね。」
「。。。。そうかもしれないけど。
その通りだと思う。でもそれでも知りたい、それじゃだめですか?」
「答えを求めても、正解はない。答えは死んだゆいちゃんしか持ってないんだし。
忘れな。それが」
「違う!忘れない。絶対。忘れないために
私が生きてる。何度も死のうって思った。
でも、忘れちゃいけない!
思い出になんかしない。絶対だめ、、」
「ほら。。店出るよ」
男性は私の腰に手を回し、
お店の外に出た。
店に出て、
誰も来なそうな路地の隅に私を座らせた。
男性もしゃがみこみ、私の顔を見ている。
「泣かせちゃってごめんね。ゆなちゃん」
「名前。。どーして」
「ゆいちゃんからよく話聞いてたから」
。。。