「手?。。。もしかして怪我してた?」

運ぶとき少し乱暴に扱っちゃったから、
傷つけちゃったかな。。。

ふとんの中にあるまさとの手を見た。

ガシ、。。

えっ。。。

「貸して」

まさとが私の手を握り、布団の中に運んでいく。

。。。

「寝るまでだよ。。」

。。。

まさとは目をつぶり、
スヤスヤと寝始めた。

びっくりした。。
寝ぼけてるのかな。。

それにしてもまさとがここにいるなんて
不思議。
まさとがここにいるなんて。
。。。
。。。
まさとの手。
初めて意識して握っているけど、
何回かこの手に握られたことがある。
毎回引っ張られてばっかりだけど。。

こうやって甘えられることで、
存在してもいいんだって思えてしまう。
拒むことなんていつでもできたはずなのに。
私はこんな強引だけど、まっすぐな温かい手を
待っていたのかもしれない。

。。。。

結局私はいつもまさとに甘えてる。