「んん〜。。」

「まさと?起きた?」

まさとはむくっと起き上がったが、
まだぼぉーっとしている。
私は冷蔵庫からポカリを取り出し、
コップに注いでまさとに渡すと、
何も言わずに一気に飲み干した。


「えっと俺。。。ここって」

「あっここ私の家。すごい熱だったから、
運んじゃった。。ごめん」


「わりぃ。。。俺、すぐ帰るから」

「平気だって、まだ熱あるっぽいし、よかったら泊まってって?
あと、一応親に連絡しといたら?」

「。。。。すげーありがてぇけど、いいのかよ。」

「いいも何も。体調悪いんだし、ここから帰るの大変でしょ。外寒いし」

「。。。。」

「うちのお母さんもその方がいいんじゃない?
っていってたし。
今日お姉ちゃんもお父さんもいないっぽいし」


「。。。家に連絡いれとく、

わりぃ。

ありがとう」

まさとがスマホを取り出し、
メールをしている。

まだアルクマくんついてる。。。


「お母さん大丈夫?」

「ああ。メール入れといたから平気」

「よかった。お腹すいてない?
何かしら食べて、薬飲んだほうがいいと思うんだけど。。」


「食べれない。。」

「じゃあこれは?
まさとの好きそうな
チョコレートアイス買ってきたんだけど?

これならたべれない?」

「食べる」


「よし!」

チョコレートアイスの封をあけ、
中身を取り出し、まさとに渡した。

はやっ。パクパクとがっついて食べて、
すぐにチョコレートアイスがただの棒に
なってしまった。。

「はい。これ薬。飲んで」

「ああ。」
言われるがまま、まさとは薬をのんで、
横になった。

「わりぃ。寝る。

。。。

。。。」

ん?なんだ?なんかずっと見つめられてるんだけど

「ど、どーしたの???」


「。。。見てたらまずいのかよ。。。」

「恥ずかしいし。。目開けてたらねれないでしょ?早く目つぶって寝ないと」

「。。。わかった。。。」

「おやすみ」

「。。。。手」

え?手って。。