お母さんに布団を引いてもらい、
まさとを運んで寝かせ、
おでこに濡れたタオルをのせた。
40度ぐらいありそう。。。
「ゆな。だれ?この人?」
「学校の友達」
「ご両親の連絡先は?」
「わからない。。」
「困ったわね。まだ5時だし。
目覚めるの少し待って、もし帰れなそうなら
連絡しないと。」
私が人を家に連れてきたのは、
中学の時以来だ。
お母さんのこととか、いろんなこと考えず、
とりあえず安全で寒くないところって
近くにはここしか思い浮かばなくて、
必死に運んできてしまった。
「この子イケメンね」
「。。。えっお母さん。。」
「この子モテるでしょ」
「。。。うん。かなりモテてるよ。
私も目の前で告られてるの見たことあるし」
「あんたも本当はモテんのにね。
昔はほらもててたでしょー。
まったく、女の子らしくしてないからよ」
「えっいいじゃん」
「何言ってんの!女の子はね、モテてなんぼなのー!」
お母さんは天真爛漫という言葉が似合う人。
私もそのDNAを受け継いだはずだった。
あの日までは、天真爛漫っとか
よくお母さんに似てるねって言われてた。
でもあの日のせいではない気
がする。
もともとその素質を受け継いだのは姉。
私は小さい頃からその二人に育てられ、
そんな気がしていただけで、
本当は根暗で小心者で、、、
2人のようになりたくて、ただ羨ましくて、
真似をしていたのかもしれない。
本来の私はここにいる私。
似ていたら
もっと楽だったのではないだろうか。
いろいろ考えなくて、よかったのではないだろうかなんて考えて悩んでも仕方ないのに悩んでた。
今でも2人の性格が羨ましいと思ってしまう。
そしてそんな二人に迷惑をかけたくない。
そして絶対に本来の私を理解ができないことも、認めてなどくれないことも分かっているから、見せたくもない。
そのために必死に明るいキャラ自分築きあげて
家族と見えない壁を作って努力してきた。
まさとが来たことで、
お母さんの質問攻めにあって、
知らない私の高校生活が
見られてしまうのではないかと
不安になった。怒られてしまうとも
今冷静に考えれば思うのだが、
意外にもお母さんは、
変わらず、天真爛漫。
お母さんはお母さんだ。。
「で、名前は?」
「滝口真斗くん」
「滝口くんはご飯食べたの?ゆなは?」
「滝口くんは多分食べてない。
私はまだ食べてない。」
「今日一緒じゃなかったの?」
「さっきたまたま会って、熱がすごいから運んできた。」
「はぁー。久々に友達連れてきたと思ったら、
どんな状況よ!まったくー。あんたは」
「ごめん。。お姉ちゃんは?」
「今日は大学に泊まり込みみたいよ。
研究忙しいみたい」
大学院生の姉は、理学系の研究室が忙しく
私も最近顔を見ていない。
口のうるさい姉は、この状況にびっくりして
あーだこーだ言いかねないので、
いなくて安心した。
「とりあえず、ゆなだけでもご飯食べたら?
今日カレーだし」
「カレー!食べる。大盛りで!」
家のカレーは好きだ。
外でカレーを食べようとは思わないぐらい。
甘いんだけど、
お肉もジャガイモもごろっとしてて、
家庭の味って言われたらカレーかもしれない。
カレーを食べながら、
まさとを見る。
まさかこんな日が来るなんて
夢にも思ってはいなかったが、
すんなり受け入れている自分もいる。
まさとはどうやら寝相は悪くないらしく
仰向けになってぴたっと姿勢良く寝ている。
苦しそうではあるが。。
まさとを運んで寝かせ、
おでこに濡れたタオルをのせた。
40度ぐらいありそう。。。
「ゆな。だれ?この人?」
「学校の友達」
「ご両親の連絡先は?」
「わからない。。」
「困ったわね。まだ5時だし。
目覚めるの少し待って、もし帰れなそうなら
連絡しないと。」
私が人を家に連れてきたのは、
中学の時以来だ。
お母さんのこととか、いろんなこと考えず、
とりあえず安全で寒くないところって
近くにはここしか思い浮かばなくて、
必死に運んできてしまった。
「この子イケメンね」
「。。。えっお母さん。。」
「この子モテるでしょ」
「。。。うん。かなりモテてるよ。
私も目の前で告られてるの見たことあるし」
「あんたも本当はモテんのにね。
昔はほらもててたでしょー。
まったく、女の子らしくしてないからよ」
「えっいいじゃん」
「何言ってんの!女の子はね、モテてなんぼなのー!」
お母さんは天真爛漫という言葉が似合う人。
私もそのDNAを受け継いだはずだった。
あの日までは、天真爛漫っとか
よくお母さんに似てるねって言われてた。
でもあの日のせいではない気
がする。
もともとその素質を受け継いだのは姉。
私は小さい頃からその二人に育てられ、
そんな気がしていただけで、
本当は根暗で小心者で、、、
2人のようになりたくて、ただ羨ましくて、
真似をしていたのかもしれない。
本来の私はここにいる私。
似ていたら
もっと楽だったのではないだろうか。
いろいろ考えなくて、よかったのではないだろうかなんて考えて悩んでも仕方ないのに悩んでた。
今でも2人の性格が羨ましいと思ってしまう。
そしてそんな二人に迷惑をかけたくない。
そして絶対に本来の私を理解ができないことも、認めてなどくれないことも分かっているから、見せたくもない。
そのために必死に明るいキャラ自分築きあげて
家族と見えない壁を作って努力してきた。
まさとが来たことで、
お母さんの質問攻めにあって、
知らない私の高校生活が
見られてしまうのではないかと
不安になった。怒られてしまうとも
今冷静に考えれば思うのだが、
意外にもお母さんは、
変わらず、天真爛漫。
お母さんはお母さんだ。。
「で、名前は?」
「滝口真斗くん」
「滝口くんはご飯食べたの?ゆなは?」
「滝口くんは多分食べてない。
私はまだ食べてない。」
「今日一緒じゃなかったの?」
「さっきたまたま会って、熱がすごいから運んできた。」
「はぁー。久々に友達連れてきたと思ったら、
どんな状況よ!まったくー。あんたは」
「ごめん。。お姉ちゃんは?」
「今日は大学に泊まり込みみたいよ。
研究忙しいみたい」
大学院生の姉は、理学系の研究室が忙しく
私も最近顔を見ていない。
口のうるさい姉は、この状況にびっくりして
あーだこーだ言いかねないので、
いなくて安心した。
「とりあえず、ゆなだけでもご飯食べたら?
今日カレーだし」
「カレー!食べる。大盛りで!」
家のカレーは好きだ。
外でカレーを食べようとは思わないぐらい。
甘いんだけど、
お肉もジャガイモもごろっとしてて、
家庭の味って言われたらカレーかもしれない。
カレーを食べながら、
まさとを見る。
まさかこんな日が来るなんて
夢にも思ってはいなかったが、
すんなり受け入れている自分もいる。
まさとはどうやら寝相は悪くないらしく
仰向けになってぴたっと姿勢良く寝ている。
苦しそうではあるが。。