無心で走ったら、
目の前に見たことのあるお店が目に入り
足を止めた。

そっか。まさとの家近かったんだ。

まさとが連れて来てくれた塩ラーメンのお店。

こんな時でもお腹は空く。どうせならお腹いっぱいにして全て忘れてしまいたい。
お店まだやってないのかもしれない。

誰か人がいるように見えたので、
お店を覗いてみたが、
まだ仕込んでいるようだ。
こんな朝早くからやるわけないかー。

「ストーカー?」

。。。

まさか。。

「まさと。なんで。。」

それなんか。。なんなんだろ。
偶然にしてはひどすぎる。
どうして。
甘えたい時にどうして現れるんだろ。。。
もう。。だめだな。。、わたし。。
うっ。。
涙がポロポロ勝手に流れてきてしまった。。。

もうだめだ。。。涙が止まらない。

「おいっ。。。どした?。。
そんなにラーメン食いたかったのか?
。。。
あーもーとりあえず、うち来い。
今日は家誰もいねぇから。」


私は声も出せないくらい泣いてしまって、
まさとに手を引っ張られ、
家に来てしまった。

「ココア入れてくっから待ってて」

まさとの部屋。
もう二度と
ここには来ることはないと思ってたのに。。。

まさとの匂いがする。。。

いやじゃないなー、、
なんだか瞼が。、、
重い。。。