勇気を出して私に話しかけてくれた健太には本当に感謝してる

幼いながらでも嬉しかった

その言葉で私はどれだけ救われたんだろう。


「それからはずっと健太が一緒にいてくれて…だから健太には本当に感謝してるの。私を助けてくれた…」

「…泣くなよ」


突然触れた温もり

その温もりにもっと涙が溢れる


「ごめん蒼…分かって? 私は健太が大事なの。特別なの…」

「ごめんな、わかってやれなくて」


蒼の胸の中で首を横に振る

…わかってくれたのかな?


「実はさ、俺知ってたんだよ。全部お義母さんから聞いたんだ」

「えっ…」

「でも未來から言ってくれるの待とうってそう思って敢えてなにも言わなかった」

「そうなんだ…」


お義母さん,私の事を気にして話してくれてたのかな?

でも私の口から伝える事ができてよかった。


「ごめんな。何にも未來の事わかってやれなかった…俺の気持ちを押し付けて未來を苦しめてたな」

「そんな事ないっ」

「今度、健太に会いに行こう、お礼がしたい。それとこれからは俺が未來を守るから心配すんなって言ってくる」


なに…これ

胸がうるさい

こんな状況でもときめくなんて