高木美咲の話を聞いてから数日のこと。


放課後は、珍しく予定もなく、

帰ろうとしたとき……



「高木美咲さん、好きなんだ。
よかったら、俺と付き合ってください」


高木美咲……?


それって、

この間クラスの奴らが噂してた?



俺は、声のした方に駆け寄った。



校舎裏で告白とは……

なかなかベタな奴。



覗いて見えたのは、告ってる男と、
高木美咲という女。




え、高木美咲って……


まじかよ……



髪は少し伸びていたが、

俺に飲み物をくれた彼女だった。



ドキっ……


また、俺の胸が動き始めた。


あの時と同じ感覚……。



なんなんだよこれ……