「出雲に振られた」




下を向いたまま、そう呟いた




「マジで?!」



顔を見ていなくても葛城くんが今どんな表情をしているのかが、頭の中に浮かんでくる




あれ?




何…この…温かいの



私の頬をスッと何かが滑り落ちた





それと同時に




ギュっ




葛城くんに抱きしめてられた