「杏奈、何かあった?」
「んーん、何もないよ!ちょっと考え事!」


美春に心配させちゃダメダメ!


「どこ行くの?」
「屋上だよー!!」

そう明るく振舞う杏奈に美春は心配になっていた。


「階段って案外疲れるのね…」
「だね…」
「やっとついたー!」
「お疲れ様」
「美春もね」


そう言って杏奈と美春は屋上の扉を開けた。
これが美春を苦しめる始まりであり、皆の涙の結末になることに…___