「オラァ!!」 _バキッ_ドサッ 今日もどこかで争う音が聞こえる。 そんな争いに必ず関わっている一人の女が居た。 奴に敵う者はいない。 刃物を使うことなく殺るため、 現場に血が残されることはなかった。 雷蝶…奴はこの名で呼ばれていた。 雷蝶の正体を知るものは誰一人いなかった。