う〜。
先輩……どこ……?
とりあえず近くのベンチに座った。
しばらくして
「ねぇねぇ。」
話しかけられた。
先輩っ!?
と思い俯いていた顔をあげた。
するとそこにはチャラそうな男の人が2人立っていた。
「え……」
「君可愛いね。1人でしょ?いっしょに遊ぼうよ。」
ニヤニヤしながら横に座ってきた。
「1人じゃありません…」
「でも1人じゃん?」
もう最悪だ。
先輩とはぐれるわ変な人に話しかけられるわ…
泣きそうになってきた。
「泣いてるの?慰めてあげるからさ~。」
と肩に腕を回してきた。
「やっ!」
そう抵抗したとき。
「その腕今すぐのけろよ。」
と正面から低い声が聞こえた。
この声……
安心した瞬間涙がポロッとこぼれてしまった。
やっぱり先輩だ…
「先輩〜。」
「その腕のけろって言ってんだけど?聞こえない?」
わたしですら今までに聞いたことがないようなドスのきいた声に男の人たちは「チッ。」と舌打ちしながら去っていった。